滝井通信

新2年生、新3年生のみなさんへ

2020.04.08

 新2年生、新3年生のみなさん、松下です。昨年の12月に副校長として着任してから4ヶ月がたちましたが、4月1日付けで清水校長先生のあとをついで滝井高校の校長に就任いたしました。あらためてどうぞよろしくお願いします。
 みなさんと始業式でお会いし、直接ご挨拶とお話をしたかったのですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、残念ながら休校期間がさらにゴールデンウィーク明けの5月6日まで延長されることになってしまいました。私はじめ教職員一同、みなが肩を落としている状況ですが、みなさんのとまどいも大変大きいことと思います。休校期間が明けるまでの間は、担任の先生から定期的に連絡をしますので、何か心配ごとや不安なことがあれば遠慮することなく何でも相談してください。
 さて、私からみなさんにお話ししておきたいことがあります。
 今回の休校措置は3月2日から始まりました。3月24日の前年度終業式で一度はみなさんのお顔を見られたものの、すでに1ヶ月以上もの間、学校の中にみなさんの声が響くことがなく、みなさんがいない学校はこんなにも寂しいものかと毎日痛感しています。みなさんも最初のころは「テストが無くなった」「学校に行かなくてもいい」と喜んでいた人もいるかもしれません。しかし、今はどうでしょうか。きっと多くの人が「早く学校に行きたい」「友だちに会いたい」と思っていることと思います。学校はただ勉強をするところだけではありません。毎日規則正しく登下校し、先生や友だちと会い接しながら学校生活を送ることが、みなさんにとってどれだけ大切で貴重なものであるか、あらためて思い至らせているのではないでしょうか。しかし、休校期間も必ず終わります。その時はみなさんの新学年のスタートでもあります。「学校に行ったら、こんなことがしたい」「新学年ではこういう風になるぞ」と、ぜひ新学年での新しい目標や抱負などを考えておいてほしいと思います。また、これだけ休校期間が長くなると勉強のことや進路のこと、クラブ活動のことなどで不安を抱く人もいると思います。でも安心してください。学校そして教職員あげてみなさんを全力でサポートします。心配や不安なことは何でも相談してください。
 さて、今も毎日、感染者の増加や外出自粛など暗いニュースが続いています。「いつまで続くの?」「この先どうなるの?」とみなさんも不安に感じていることと思います。人はなぜ不安になるのでしょうか。それは先が見えないからです。先の予想がつかないと、人は不安になるのです。しばらくはやむをえないと思いますが、百年に一度起きるか起きないかという今回の事態に、みなさんにはぜひ色々なことを考えてほしいと思います。世の中で何が起きているのか、事態はどう変化しているのか、誰が何を発信しているのか、今自分は何を思うのか、どう考えればいいのか。分からないことばかりかもしれません。でもみなさんがそれぞれの年齢のこの時に、考えることが大切なのです。
 この世で起きていることはすべて人がやっていることです。世の中は人の気持ち(マインド)に左右されます。今は大変な状況ですが、その中でもみなが少しでもマインドを前向きに、目線を上げていければ、少しずつでも良くなっていくのではと思います。みなさんもあまり暗い気持ちになり過ぎないよう、マインドを前向きに持ってください。
 まだしばらく、みなさんと会えないのは残念ですが、5月の連休明けにみなさんの元気な姿を見られることを楽しみにしています。くれぐれも健康には気をつけて休校期間中を過ごしてください。
 
令和2年4月8日
大阪国際滝井高等学校
校長 松下 寛伸