滝井通信

校長就任ご挨拶

2020.04.01

   
   このたび校長に就任いたしました松下です。就任にあたりご挨拶を申し上げます。
 大阪国際学園は昨年創立90周年を迎え、その源流である本校も歴史を共にしております。その長きにわたり建学の精神である「全人教育」を基礎に、それぞれの時代に適応した女子教育、キャリア教育をおこなって参りました。
 本校は教育方針に「凛とした美しい人づくり」を掲げております。「凛とした美しい人」とは、人を敬う心と自分の思いをしっかりと持っている人、そしてその思いから社会に貢献できる人だと私は考えます。
 私は30年間、三菱UFJ銀行に勤務致しておりましたが、今般ご縁あって本校の校長を務めさせていただくこととなりました。私がこれまでおりました実社会では、従来とは環境が激変し、過去と同じようなやり方ではもはや通用しない、単なる知識の詰め込みだけでは立ちゆかないというような経験を多くしてきました。今後も世の中は加速度的に変化し、今の若者はわれわれ大人世代が経験したこともない予測不能な混沌とした時代を生きてゆかねばなりません。しかし、その時代にもっとも即した感性を持っているのもまさにその時代を生きている若者世代です。その感性を大切に、それぞれの無限の可能性を引き出してあげることが重要です。
 これからの社会で必要とされるのは、何事も好奇心旺盛に自ら考えることができる人、まずはやってみようと行動できる人、そして周りの人としっかりとコミュニケーションできる人です。そうした人を育成できるよう、わたくし自らのこれまでの経験も活かして本校伝統の女子教育、キャリア教育をより良きものとしていくとともに、生徒のみなさん一人ひとりがいつまでも光り輝く存在でいられるよう、精一杯取り組んで参りたりと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

令和2年4月1日
大阪国際滝井高等学校
校長 松下 寛伸