滝井通信

12/12(月)ヒロインセミナーを実施しました【末永幸歩さん】

2022.12.15

 12/12にヒロインセミナーを行いました。今回の講師は末永幸歩さんです!
 末永さんはお父様がイラストレーターということもあり、幼いころからアートに親しんでこられました。武蔵野芸術大学造形学部に進学され、本格的にアートを学ぶと、卒業後は中学校の美術教師になられました。現在は、フリーの美術教師として、アート作品を通して常識を壊す力を養う授業を全国の学校で行っておられます。

 今日は「アートの特別授業」です!まず近くの人同士で似顔絵を描きました。できた似顔絵を見せ合いながら、どのような作品が素晴らしいかを書き出しました。次は、アンリ・マティスの「緑のすじのあるマティス夫人の肖像」の絵を見て、「(1)この作品ここがおかしい!」「(2)気がついたこと・感じたこと」「(3)そこからどう感じるか・どこからそう感じたか」そして「(4)そうではないかもしれない」ことを順番に書きだしていきました。これを「アウトプット鑑賞」というそうです。こうすることで、作品を注意深く見ることができました。

 生徒たちからは「背景が暗いから表情も暗く見える」「女性よりは男性に見える。だからひょっとしたらこのマティスの妻は実在せず、想像で描いたのではないか?」などという意見が出てきました。生徒たちの意見はどれも興味深いものでした。
始まりは「興味の種。疑問ややってみたい!という気持ち」。これに従い「大きな探究の根を伸ばす。実際にやってみたり、自分なりに考えてみたりする」そして「表現の花を咲かせる。自分だけの答えを見つける」これがアートだと末永さんが教えてくださいました。
 今日のヒロインセミナーを通して、アートに対する見方が変わった人が多くいたのではないでしょうか?また、アートだけではなく、さまざまな場面で生徒の皆さんからどのような「自分だけの答え」が出てくるのかとても楽しみです!