滝井通信

「共に」最高の滝井に!

2022.03.24

 みなさん、おはようございます。校長の松下です。
 今日は、3学期の、そして令和3年度の終業式です。
 そして今日は、これまでの合同朝礼や始業式・終業式と大きく違う点があります。みなさん、分かりますか?

 それは、全校生徒・教職員が一同に会しているということです。そう、これまではこうした会は、すべて放送朝礼でやっていました。
 いやいや、ヒロインセミナーや滝井フェスタの時にもみんなで集まってましたよ、と思う人もいるかもしれませんが、それは学校でではありませんよね。こうして、学校の中で全校生徒が集まるのは2年ぶりのこと。つまり、ここにいるみなさん全員が初めてということになります。

 私はちょうど2年前の4月に校長になりましたので、私も初めてです。3年生が卒業して、1,2年生の2学年になったからということももちろんあるのですが、それだけコロナの影響が大きかった、長かったということです。

 そういうことで、私が合同朝礼や始業式・終業式で、直接みなさんの前で話をするのも今回が初めてになります。しかし、合同朝礼は私の話を聞くだけの場ではありませんよ。他にも色々なことを学べる機会でもあります。

 開始時刻までに集合して、決められた時間通りに会を進めて行く時間管理(タイムマネジメント)や規律正しい集団行動、お辞儀や静かに立ち座りする礼儀作法などもそうですね。
 また、今日もこの後、先生や生徒会のみなさんから色々と話しがありますが、その話を聞いて共感したり、気付きや刺激を得たり、また励みをもらったりということもあるでしょう。さらに愛校心を育むという面もありますよ。

 みなさん、校歌を歌詞を見ずに3番まで歌えますか?
 実は、全校生徒がそろった状態で校歌を歌うという機会は、みなさんが入学してからこれまで一度もありませんでした。
 本校の校歌は、学校創立以来93年間、歌い継がれてきた素晴らしい校歌です。昨年5月の合同朝礼で、校歌の歌詞に込められた思いをみなさんにお話ししたことを覚えていますか?
 今後は、合同朝礼はこうして全員で集まって開催できると思いますので、まだ声を出して歌うことはできませんが、毎回心の中で歌詞を口ずさみながら、校歌を聞いてほしいと思います。みなさんの高校生活の思い出と校歌が結びついてる、そんな形になってくれれば嬉しいと思います。

 これまではみなさん、残念ながら、こういうことが経験できなかったんですね。しかし、これからは毎回開催できるはずです。ですから、ただ、漫然と参加するのではなく、この会の意味をしっかりと理解して参加してください。

 さて、そういうことで、今日はこうしてみなさんの前で話をしているわけなんですが、これまではどうしていたか?職員室の中にある放送設備のマイクの前で話していました。
 タクシーの無線機みたいなマイクがあって、ボタンを押しながらしゃべると声が入るタイプのものです。しかし、このマイク、コードが短くて壁に向かってしゃべらないといけないんですね。
 いつも気持ちを込めて話してはいたんですが、目の前は壁ですから空しいですし、当然誰も何の反応もありませんから、みんな聞いてくれてるのかなと、とても寂しく感じていました。
 でも今日は、みなさんの前で話が出来て、とても嬉しいです。みなさんの顔や表情、そして反応を見ながら話ができるからです。

 本来、コミュニケーションとはそうしたものですよね。
 みなさん、コミュニケーションの英語のつづりを思い浮かべてください。最初に「com」が付いていますよね。
 英語の「com」は、「共に」という意味の接頭語です。他には、「combination」や「community」、「company」とかもそうですね。他にも色々ありますから、また辞書を引いてみてください。

 これらの言葉は、すべて相手がいて、あるいは複数の人がいて、「共に」何かをやるという意味の言葉です。

 コロナ禍のこの2年間、合同朝礼を集まってやることできなかったように、みんなで「共に」やる多くのことができませんでした。まだまだコロナは収束していません。次年度も何らかの形で続くと思っていた方がよいでしょう。

 みなさんは4月から1年学年が上がります。
 次の学年で、みなさんそれぞれがどう行動していくのか。「共に」何をしていくのか。春休みの間に考えて欲しいと思います。先生方も一生懸命考えます。
 みなさん一人ひとりの考え方や感性が交じり合ってこそ、より良いものを作っていくことができます。
 次年度も、今のこの環境下で、考え得る限り、出来得る限り、最高の滝井高校にしていけるよう、みなさんで「共に」取り組んでいきましょう。

 それでは、私の話は以上です。どうもありがとうございました。