滝井の人

教員ほど素敵な仕事はない

2022.01.24

3年生の英語科の看護進学コース担当の吉田です。

私は、40歳代半ばで教員になりました。

教員歴がそろそろ10年を超えました。
大学卒業後すぐに勤め始めた人は、50歳くらいで、仕事とは違う事(趣味)を始め、夢中になる人が多い中、私は未だに今の仕事に夢中です。

教員はいい仕事です。

「報われた」とか「しんどかったけど楽しかった」と思える瞬間が、日々の中であるのです。お金では、買えない瞬間です。うまく言葉で言い表せないのですが、相手と通じ合えた感覚や、充実感や達成感のようなものです。

教員の仕事は、独りでは決してできないことばかりです。授業では、生徒の協力が必要。学校生活には保護者の方々の協力が必要。行事では他の先生たちや、生徒たちが必要。校外活動では、校外の方々(地域)の協力が必要です。それぞれ4つの活動をしている時に、生徒や先生、保護者、地域の方と、何か通じ合うものを感じる瞬間があります。「わかりあえた」というのか、無理して表現すると、「お互いへの尊敬・感謝」というのか…わかりませんが。

私は英語の教員ですが、「英語を教える」教員ではありません。「英語で教える」教員です。
私は10年近く看護進学コースの担当ですが、看護系の大学や専門学校に進学させることだけが仕事ではありません。どうしても医療系に進学したいなら、医療系への予備校に行けばよいのです。英語をしたいだけなら、会話学校も通訳学校もあります。

私には、英語の授業を通して、生徒と一緒に学んでいきたいことがたくさんあるのです。

もうすぐ卒業式です。卒業式には、通じ合えた喜びや達成感、充実感とともに、「本当にこれでよかったのか」という疑問というのか後悔というのか、複雑な感情が押し寄せます。
たかだか「仕事」の一区切り(卒業式)で、50歳過ぎのオバチャンが、制御不能なまでに嗚咽する、そんな仕事は教員以外にないのでは?

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