滝井通信

人生には “ときめき” が必要だ

2022.01.11

 みなさん、新年あけましておめでとうございます。校長の松下です。
 いよいよ2022年も幕を開けましたが、みなさん、年末年始はどのように過ごしましたか?
 今年は曜日の並びの関係で、少し長めの冬休みになりましたから、みなさんそれぞれにゆっくりとも楽しい冬休みを過ごしたことと思います。みなさん、新年を迎えるにあたり、今年の目標は立てましたか?みなさんの人生において、今年はそれぞれ16歳、17歳、18歳、19歳という青春きらめく時期です。今しか出来ないかけがえのない経験を積み、自分にとっての新たな挑戦をする、そしてみなさんにとって2022年が思い出に残る、成長できたと実感できる年にしてもらいたいと思います。

 さて、そんな年初にあたり、今日は「人生にはときめきが必要だ」という話をしたいと思います。
 みなさん、「ときめく」の意味分かりますよね。喜びや期待などの強い感情で胸がどきどきすること、胸の鼓動が高鳴ることです。

 しかし、この「ときめく」にも色々な使い方があります。みなさんがパッと思いつくのは、恋愛の場面でしょうか。好きな人、憧れの人に胸が「ときめく」わけですよね。
 ちなみに、好きな人に胸がときめいている状態を英語で何と言うか知っていますか?「I had butterflies in my stomach.」とか「My heart skipped a beat!」とか言います。どちらも直訳すると、“私のお腹の中で蝶がバタバタはためいている”とか “私の心臓が鼓動を止めた”というような意味になりますが、どちらも慣用句で、“そわそわして落ち着かない”とか“胸がキュンとする”という意味になります。お腹の中で“蝶がバタバタする”とか“心臓が止まっちゃう”とか、うまく言い表していて面白いですよね。

 さて、「ときめく」にはまだ違う使い方もありますよ。
 それは、楽しみなことや待ち遠しいことに心躍らせるときです。自分の将来の姿を思い描いてでもいいですし、もっと身近に、次の学校行事が楽しみだな、週末に友だちと遊びに行くの待ち遠しいな、なんていうのもあるでしょう。先に待ち受ける、自分の心や生活を豊かにしてくれるものに思いを寄せるのが、この場合の「ときめく」です。
 この「ときめき」を英語では「spark joy」と言います。“spark”、“火花が出るくらい“の喜びや楽しみという訳です。実感出てますよね。

 また、「ときめく」にはもう一つ使い方があります。それは、「あのアイドル歌手は今をときめく大スターだ」というような使い方で、“その時代で有名になりもてはやされる、脚光をあびる” という意味ですね。

 このように、色々な使い方がある「ときめく」ですが、実はこの「ときめき」は、気持ちにも人生にもハリを持たせてくれ、毎日を明るく楽しいものにしてくれる素晴らしいものです。「ときめき」がない人生は、非常に味気の無いものになってしまいます。
 私はもう54歳のおじさんですが、いつも「ときめき」を感じて生きていたいと思っています。恥ずかしながら、奥さんに対する「ときめき」もそうですし、みなさんに負けないくらい、これからやりたいことや挑戦したいこともたくさんあります。こうしたことへの「ときめき」は日々の生活に臨む上での大きな力になってくれます。
 また、自分にとっての小さな喜びの種をまいておくのも大好きです。毎日の仕事では大変なこともあるけれでも、これを乗り切ったら、週末に美味しいもの食べにいけるぞとか、甲子園球場に野球観に行くぞとかです。頑張った先にある「spark joy」、楽しみですよね。これも立派な「ときめき」です。

 どうですか、みなさん。みなさんは今、ときめいていますか?
 もう一度言いますが、「ときめく」気持ちは毎日を明るく楽しいものにしてくれる素晴らしい気持ちです。また、将来に向かい、みなさんを成長させる大きな原動力にもなってくれます。いつでも「ときめく」心は忘れないでいたいですね。
 新たな年、2022年の年初にあたり、「人生にはときめきが必要だ」という話をしました。

 さて、ここからは、この冬休み中のクラブ活動でのニュースをお伝えします。
 まず、フェンシング部です。フェンシング部に所属する下地雪乃さんと辻本海結さんですが、1月6日より東京・駒沢体育館で開催された、第29回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会に出場、好成績を挙げてくれました。下地さんは、ジュニア部門の女子エペにて、辻本さんはカデ女子エペにて共に6人総当たりの予選プールを勝ち抜き、決勝トーナメント戦に進出。トーナメント戦では惜しくも共に二回戦で敗れはしたものの、下地さんは参加者全93名中32位、辻本さんは参加者65名中26位と、全国大会で素晴らしい成績を残してくれました。下地さん、辻本さん、どうもおめでとうございます。みなさん、拍手!
 お二人とも今回の結果に勢いを得て、さらに頑張って行ってください。

 さて次は、バレーボール部のみなさんです。バレーボール部は、1月5日より東京体育館で開催された、春の高校バレー「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会」に出場。残念ながら三回戦で敗れましたが、全国大会ベスト16の実績を残してくれました。バレーボール部のみなさん、お疲れ様でした。みなさん、拍手!
 選手のみなさんにとっては決して満足行く結果ではなかったと思いますし、我々もとても残念ですが、それでみなさんのこれまでの努力が色あせるものではありません。今大会での経験を糧に、それぞれまた、これからにつながる新たな一歩を踏み出していって欲しいと思います。頑張ってください。
 
 それでは、私の話は以上です。どうもありがとうございました。