滝井の人

原田範子

2021.12.24

皆さん、こんにちは。保健体育科の原田です。
 
早いもので、令和3年も終わろうとしています。令和3年は、新型コロナウイルス感染症第3波の中で年が明けでしたが、本校に於いてはバレーボール部が全国準優勝という嬉しい年明けとなりました。夏から秋にかけて過去最大を記録した第5波に見舞われ、その影響で行事の中止や延期が余儀なくされました。しかし、その状況の中でも吹奏楽部や軽音楽部の全国大会出場の朗報に続き、2学期後半に中止や延期とされていた行事が何とか実施されることとなりました。その中でも、「滝井フェスタ」は2年連続で文化祭と体育大会をコラボした形での実施となりましたが、生徒の皆さんの生き生きとした素敵な姿を見ることができて何より嬉しかったです。
 
私は、滝井高校に勤務してから今まで生徒指導部に所属しているので、生徒会や学校行事に関わることが多いです。その中でも保健体育科ということもあり、「体育大会」は一番大好きな行事です。その「体育大会」が2年連続で中止となったことは何よりも残念でしたが、今年度は時間がない中ではありましたが、団長を中心に3学年が一つとなって応援合戦が実施できてよかったです。各団長さん、本当によく頑張りました。
 

本校の体育大会は皆さんもご存じの通り、「赤心」「青嵐」「緑風」「雷光」の4つの団対抗で行っています。ちなみにこの団名や体育大会の横断幕は、団対抗を初めて行った時の生徒達が考え、作成したものです。先輩達の思いが引き継がれていることに感動ですね。3学年揃っての今年の滝井フェスタが終了し、過去の「体育大会」を振り返ってみました。初年度に青嵐団が優勝してから、雷光団が4回、青嵐団、赤心団、緑風団が各2回ずつ優勝しています。現在3年生の皆さんが1年生だった時は雷光団が優勝、青嵐団が準優勝でしたね。毎年、表彰式で団長が涙する瞬間は今でも忘れられない思い出となっています。
 

今年度は、残念ながら競技は実施出来ませんでしたが、素敵な団応援合戦を披露してくれました。今までの体育大会では、厳選なる審査で「応援合戦賞」と「団旗賞」の最優秀賞と優秀賞を決めていましたが、今年度は団長4名から、順位を決めないでやりたいとの意見を尊重して実施しました。どの団もよく考えられた素敵な団旗と演技で、「応援合戦賞」と「団旗賞」に相応しいものでした。毎年思うことですが、お互いにライバルとして競い合いながらも、時には助け合い、励まし合って、最後は団同士の「絆」が芽生えます。何かを真剣に取り組むと、互いの辛さや大変さが分かります。それはスポーツに限らず、勉強や音楽、芸術など何に対しても言えることです。自分が真剣に取り組むことによって、辛さや大変さが理解でき、人に対して共感したり尊敬することができます。また、真剣に取り組むことは、技術や技能を身につけたり、学習するだけでなく、充実感や達成感を得るなど心の成長にも繋がります。皆さんには今、何か真剣に取り組んでいることがありますか?高校生活では、授業やクラブ活動、そして行事等を通じて充実感や達成感を仲間と共に感じ、心を成長させてほしいと思っています。今、何気なくやっていることでも、ちょっと真剣に取り組んでみてください。真剣に取り組むことによって同じ事でも「目標」が変わり、感じ方が変わるかもしれません。人は結果ではなく、「充実感」や「達成感」を得ることによって自信がつき、成長し、「生きがい」を持つことができます。この滝井高校でたくさんの「充実感」と「達成感」を感じ、「自信」と「笑顔」を身につけてください。皆さんの「真剣」「一生懸命」をこれからも応援しています。来年も皆さんにとって良い年でありますように。