滝井通信

考えるより、行動しよう!

2021.11.01

 みなさん、おはようございます。校長の松下です。
 前回の合同朝礼でみなさんに「studyしようぜ!」という話をしました。勉強とは本来「のめり込む」もの。「のめり込む」ためには、自分の楽しみを見つけることだと。そして、今楽しみがない人は、自分のやりたいことが見つかっていないからかもしれない、との話もしました。
 しかし、自分のやりたいことって、どうやったら見つけられるんだろう、と思っている人もいるかもしれません。今日はそうした人にヒントになる話をしたいと思います。

 みなさん、好きな作家はいますか?いなければ、漫画家でも構いません。
 作家とかすごいですよね。どうやったら、面白いストーリーを考えついたり、わくわくドキドキするような文章を書けるようになるのでしょう?
 誰かがある作家に聞いたそうです。「どうやったら、先生みたいな文章が書けるようになるのですか?上手な文章を書くための秘訣は何ですか?」と。そうしたら、その作家の先生、こう答えたそうです。「それは、文章を書くことだよ。」
 何だか拍子抜けの答えですが、何を書くかというアイデアは「考えているとき」にではなく、「書いている最中」に浮かぶということだそうです。

 この法則は、人間が行うありとあらゆる領域の活動に当てはまります。親は子育てに関する本を読むことによってではなく、日々自分の子供を育てながら教育者としての能力を育んでいくのですし、音楽家は楽器の演奏法を頭で考えるのではなく、実際の演奏をしながら、その楽器の名手になっていくわけです。
 では、それはどうしてなのか?なぜなら、世界はいつも不透明だからです。くもりガラスのようにぼんやりして見通しが効きません。先行きを完全に予測できる人なんて誰もいません。予測できる境界線の先を見たければ、その場にとどまるのではなく、先に進まなくてはいけません。
 つまり、「考える」だけではダメで、「行動」しなければならないのです。

 でも、実際は考えるだけでなかなか先に進めないことはよくあります。率先して行動を起こすより、考えているだけの方が気楽だからです。考えているだけなら失敗するリスクはゼロですが、行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなります。
 考えているだけの人は現実と関わりませんから、挫折する心配は一切ありません。一方、行動する人は挫折のリスクとは無縁ではありませんが、その代わり経験を積むことができます。行動して、望んでいたものを手に入れられなかった場合でも、経験を手に入れることができるのです。この経験がみなさんの人生にとってかけがえのないものになります。
 人生において「自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番」なのです。

 さあ、今日から暦は11月です。コロナの状況も現在は少し落ち着いていますし、先月末から12月にかけては学校行事も目白押しですね。先月はハロウィンイベントや3年生の遠足、幼児保育コースのふれあいまつりなどがありましたね。みなさん楽しみましたか?
 これからも1年生の校外学習や2年生の修学旅行、そしてヒロインセミナー、芸術鑑賞に文化祭代替行事と待ち遠しいイベントがいっぱいですね。みなさん、こうしたイベントに積極的に参加していくことも立派に「行動する」ことになるんですよ。決して受け身ではなく自らどんどん関わって、新しい自分を発見していきましょう。

 さて、それではクラブ活動での嬉しいニュースが届いていますので、みなさんにご紹介します。
 まずバレーボール部です。バレーボール部は、昨日行われた第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)大阪府予選を突破し、見事3年連続23回目の全国大会出場を決めました。バレーボール部のみなさん、おめでとうございます。みなさん、拍手!
 春高バレーは来年年明け1月5日から東京で開催されます。前回大会では惜しくも成し遂げられなかった全国優勝目指して、部員一丸となって是非頑張ってください。

 続いて、吹奏楽部です。吹奏楽部は、10月24日に実施されました第6回全国ポピュラーステージ吹奏楽コンクール西日本大会に出場。見事銀賞を獲得し、11月27日に神奈川県で開催される全国大会への出場を勝ち取りました。吹奏楽部のみなさん、おめでとうございます。みなさん、拍手!
 全国大会という晴れ舞台で、日頃の練習の成果を存分に発揮し、また素晴らしい演奏を披露してくださいね。是非頑張ってください。
 
それでは、今日の私の話は以上です。どうもありがとうございました。