滝井通信

studyしようぜ!

2021.10.15

 みなさん、おはようございます。校長の松下です。
 みなさん、いよいよ来週は中間考査ですね。そこで、今日はみなさんに「勉強」の話をしたいと思います。

 みなさんの中で「勉強」が好きな人、手を挙げてみてください。どうですか?こちらからは見えませんが、手を挙げている人はほとんどいないのではないかと思います。こういう私も、みなさんの頃は正直勉強はあまり好きではありませんでした。ではなぜ、勉強は楽しくないのでしょうか?

 「勉強」はもちろん「学問にはげむ」という意味ですが、本来の漢字の熟語の「勉強」には、「困難なことを無理にがんばってやる」という意味があります。いかにもつらそうですよね。こうした意味から、何となく「気が進まないものをやる」といったネガティブなイメージになってしまうのではないでしょうか。
 それではなぜ「気が進まない」と思ってしまうのか?それは何のために勉強するのか、なぜ勉強しないといけないのか、よく分からないからですよね。


 みなさん、「勉強」を英語で言うと何でしょう?
 そう、「勉強」の英語は「study」です。この英語の「study」という言葉の語源をみなさん知っていますか?
 「study」の元々の意味は、「没頭する、夢中になる」という意味です。漢字の「勉強」の「困難なことを無理にやる」とはまったく正反対の違う意味ですよね。つまり、「study」という言葉は、「自分からのめり込んでいく」という、本来私たちが勉強に対して持つべき考え方が根底にある言葉なのです。勉強とはのめり込んでいくものなのです。
 
 それでは、みなさんが勉強にのめり込むためにはどうしたらいいか?
 それは自分の楽しみを見つけることです。本来、自分の楽しみを見つけることが勉強であり、勉強とは「自分の価値を高める」ものです。教えてもらうことが勉強ではありません。
 みなさん、楽しみはありますか?あるよという人、いいですね。楽しみのない人、それはまだ自分が何をしたいのか、自分でも分からない人たちかもしれないですね。しかし、みなさん、楽しみはどこか自分以外のところにあるはずと、きょろきょろ探してはいませんか?楽しみは本来その人の中に生まれるものです。それなのに、外部に用意されているものだと勘違いして探していませんか?

 勉強をしたがらない人は、他人のことが気になる人が多いです。他人と自分を比較することばかりにとらわれて、妬んだり僻んだりして、結局は自分に役立つものを見逃していたりします。勉強とは「自分で考えて、自分に答える」ことです。自分の夢や志を実現するために必要な知識を身につけたいでもいいですし、好奇心旺盛で色々なことが気になってしょうがない、もっと色々なことを知りたいでもいいです。あるいは自分の好きなことをどんどん追求していくのもいいでしょう。みなさんが「study」の語源にあるような、“学ぶ” ということの楽しさを知るきっかけを得て、積極的に「study」してもらえると嬉しいです。

 学校はもちろん知識を学ぶところですが、“学び方を学ぶ” ところでもあります。自分の楽しみを見つけることが出来たら、もう「知りたい知りたい」が止まらなくなります。そうした時に役に立つのが学校でやった勉強です。楽しみが増えれば増えるほど、勉強しておいて良かったなぁと実感します。間違いありません。私が保証します。
 どうですか?みなさん、勉強したくなってきましたか?この後の1限目の授業も楽しみですね。
 それでは、みなさん、、、今日も「study」しようぜ!

本日の私の話は以上です。どうもありがとうございました。