滝井通信

オリンピック精神

2021.07.20

 みなさん、おはようございます。校長の松下です。
 さて、今日はみなさんに、オリンピックの話をしたいと思います。
 第32回オリンピック競技大会、東京オリンピックがいよいよ3日後の723日から17日間の日程で開催されます。今回のオリンピックは、コロナ禍の影響により、元々の開催年度であった昨年より1年延期されました。さらに足元も、東京には緊急事態宣言が出されており、感染者も拡大傾向にある中での開催ということで、その開催自体、色々と物議を醸しだしています。みなさんもそれぞれ意見があるかもしれませんね。

 さて、オリンピックは4年に一度開催されます。みなさん、前回のオリンピックはどの都市で開催されたか覚えていますか?
 前回のオリンピックは、2016年ブラジルのリオデジャネイロで開催されました。このオリンピック、みなさんの記憶に残っていますか?今から5年前になりますので、三年生のみなさんは、中学一年生の時、一年生のみなさんは小学校五年生の時ですね。どうでしょう?あまり覚えていないかもしれませんね。しかし、今回の東京オリンピックはきっとみなさんの記憶に残るものになると思います。
 私も、高校二年生の時に、ロサンゼルスオリンピックがあったのですが、当時のスーパースター、カール・ルイスが陸上の100mで金メダルを取ったシーンを鮮明に覚えています。

 さて、このオリンピックですが、何のために開催されているか、みなさん分かりますか?
 世界の国同士がメダルの数を争うため?それとも、それぞれの競技で世界記録を狙うため?何となく違う気がしますよね。
 オリンピックが開催されている目的は、「人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てること」そして「人間の尊厳を保つことを大切にし、平和な社会を築き推進すること」にあります。つまり「人類の調和と世界平和」を目指したものであるということです。また、そうした目的を持つオリンピック精神の中でも、次に掲げる三つの項目が、その中心的な価値であるとされています。
 まず一つ目は、「Excellence」です。それは、「スポーツに限らず人生においてベストを尽くすこと。大切なのは勝利することではなく、目標に向かって全力で取り組むことである」ということです。
 次に二つ目は、「Friendship」です。「スポーツでの喜びやチームスピリット、また対戦相手との交流は人と人とを結び付け、互いの理解を深める。それは、平和でよりよい世界を作り上げることにつながる」ということです。
 最後に三つ目は、「Respect」です。「互いに敬意を払い、ルールを尊重することはフェアプレー精神を育む」ということです。
 どうですか?オリンピックが目指すものを理解できましたか?
 今回のオリンピックは、コロナ禍という厳しい状況の下、私たちの国、日本で開催されるオリンピックです。みなさん、それぞれの想いで、今回のオリンピックを、テレビの前で観戦してもらったらいいのではと思います。

 さて、それでは、前回の合同朝礼の際にお話ししました、バレーボール部のインターハイ出場の壮行式を行いたいと思います。
 まず、その前に、先週末から昨日にかけて開催されました近畿大会の結果をみなさんにお知らせしておきます。我がバレーボール部は昨日の決勝戦では惜しくも敗れたものの、見事、近畿大会準優勝を果たしてくれました。この勢いを元に、727日より石川県金沢市で開催されるインターハイでも、これまでの練習の成果と持てる力を存分に発揮して、全国優勝目指して頑張って欲しいと思います。バレーボール部のみなさんは、大会に向けた最後の練習のため本日は不在ですが、全校生徒・教職員一同より、最大限のエールを送りましょう。頑張れバレーボール部!それでは、みなさん、拍手!
 どうもありがとうございました。
 

 さて、今日は1学期の終業式です。これまでの合同朝礼でも何度か触れましたが、みなさんの感染防止への取組と努力で、この1学期の間、一度も学校を休校とすることなく、通常授業を行うことができました。本当にありがとうございました。
 いよいよ明日からは夏休みです。今年も暑い夏になりそうですが、みなさん、この夏は何をやりますか?まだまだアクティブな活動はなかなか出来ない世の中ですが、みなさんのそれぞれ16歳、17歳、そして18歳の夏は、みなさんの人生にとってかけがえのない濃密なものになり得る夏です。夏休みはおおよそ1か月間、何もするにも、十分にやり応えのある期間でしょう。みなさん、自分なりの目標をもった良い夏休みにしてください。夏休みが終わり、2学期の始業式で、また溌剌としたみなさんに会えるのを楽しみにしています。
 それでは、本日の私の話は以上です。どうもありがとうございました。