堺谷由希

みなさん、こんにちは。第一学年の堺谷由希です。
 
突然ですが、みなさんは奈良県にある吉野町というまちを知っていますか？
 
吉野町は奈良県のほぼ真ん中に位置し、町の中心部を清流である吉野川が流れ、「日本三大美林」といわれた吉野杉や桧の山々に囲まれた自然豊かなまちです。
桜の名所として知られる吉野山は、古くは古事記や、日本書紀などにも登場し、また、修験道や源義経、後醍醐天皇、西行などにまつわる数多くの史跡が今も守り伝えられています。みなさんもどれか一つは聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
私はこの吉野町で生まれ、結婚して大阪に来るまでの２５年ほどを過ごしました。小学生の時は各学年１クラスしかなく、クラスメートはたった１４人だけでした。毎日歩いて３０分以上の道のりを一山超えて小学校に通い、帰宅後は友達と山の中に秘密基地を作ったり、ビニールシートに座って草むらを滑り降りたりと、まさに大自然の中で育ちました。
 
今年度入学した1年生は、『総合的な探求の時間』に、地方体験・自然体験をテーマに吉野町をフィールドとして探究活動を行います。現地を訪問し、吉野町の素材を生かした産業に携わる方の話を聞き、吉野町の魅力を知ることはもちろん、地域が抱えるさまざまな課題についても関心を持ち研究テーマを決定します。都会育ちの女子高生が吉野町をテーマにどのような研究を進めていくのかとても楽しみです。