滝井通信

令和2年度終業式

2021.03.27

 みなさん、おはようございます。校長の松下です。
 今日はまず、みなさんのお仲間の頑張りぶりを一つご紹介したいと思います。
 本校の総合進学コースでは、2年生全員が「企業探究」の授業において、日本を代表する企業と連携し、そのインターン生として各企業の課題解決に取り組んでいます。その課題解決方法を企業に向けてプレゼンテーションする「クエストカップ」という大会で、今回、2年C組の石川千尋さんと富田真怜さんが全国大会に出場されました。
 お二人は大手牛丼チェーンの吉野家さんから出された課題解決に取り組んだのですが、総勢300組以上の参加チームの中から、全国大会へ進出できたのはわずか10組だけ、その探究成果は大変評価の高いものでした。
 石川さん、富田さん、おめでとうございます。みなさんで拍手を送りましょう!

 ありがとうございます。
 本校には各学年で多様な「探究授業」があります。みなさんも、石川さんや富田さんに倣い、ハッキリとした正解の無い様々な問いに対し、情報を活用し、自ら考え、そして他者に分かりやすく伝える能力をみがいていきましょう。きっと将来、みなさんの役に立つはずです。

 さて、みなさん、本日は3学期の終業式、みなさんの今の学年の最終日になります。
 今年度は、文字通りコロナに翻弄された一年となり、みなさんも悔しい思いやつらい思いをたくさんしたことと思います。多くの人にとって、色々な意味で忘れられない一年となることでしょう。しかし、見方を変えると、今年は今後の世界のあり方を大きく転換させた一年でもありました。

 みなさん、トランスフォーメーションという言葉を知っていますか?
 略して「DX」と表記されますが、「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です。デジタルトランスフォーメーションは今後10年程度かけて、2030年くらいまでの間に徐々に進むだろうと言われていましたが、コロナ禍を機に、この一年で一気に進みました。みなさんが高校生のうちに、もうあらかたのことは完結してしまうかもしれません。また、生活様式や働き方の概念、そして都市と地方の関係なども様変わりしました。今まであたり前だったことがあたり前でない、今まで考えもしなかったことが生まれてくる、今はそうした、時代の大転換期になっています。
 みなさんは、とても若いです。そして豊かな感性を持っています。今、大転換しているこれからの時代はみなさんの時代です。その時代の変化のダイナミズムをみなさんには是非感じ取ってほしいと思います。

 さて4月からはまた新しい年度が始まりますが、去年の4月に、みなさんに1年の目標を書いてもらったことを覚えていますか?
 1年生のみなさんには「入学にあたって」、そして2年生のみなさんには「新年度を迎えて」というタイトルで、「この1年をどのように過ごしたいか」また「それをどのように取り組んでいきたいか」ということを紙に書いて出してもらいました。みなさん、何を書いたか覚えていますか?
 はっきり覚えている人、そうでない人、書いたことが実現できたなという人、やり残したことのある人、様々だと思います。しかし、明日からの春休みの間にみなさんにして欲しいことがあります。それは、やはり4月からの新しい学年で、何をやりたいか、どんな学校生活を送りたいか、しっかりと考えて欲しいということです。
 人は目標があってこそ、夢があってこそ、努力しよう、頑張ろうと思えるものです。まだまだ制約の多い状況は当面続くと思いますが、夢はあなたを見放しません。夢を見放すとすれば、それは自分です。今はすべてが開けて明るい状況ではないかもしれませんが、そうした中でも自分のやるべきことやあるべき姿をしっかりと考えて頑張っていきたいですね。
 新学期にそうした思いを胸にしたみなさんと、また会えるのを楽しみにしています。

 さて、今日は、最後にフェンシング部のみなさんの壮行式を行いたいと思います。
 フェンシング部のみなさんは、331日に地元大阪で開催される、第45回全国高等学校フェンシング大会に出場されます。エペ団体戦への出場で、出場は3年連続になります。ぜひ普段の練習の成果と持てる力を存分に発揮し、精一杯頑張ってください!
 なお、フェンシング部のみなさんには、同窓会と後援会より激励金をお預かりしていますので、後ほど部員のみなさんにお渡ししたいと思います。
 それでは、全校生徒・教職員一同より、フェンシング部のみなさんへエールを込めて、盛大な拍手を送りたいと思います。それでは、みなさん、、拍手!!
 ありがとうございました。フェンシングのみなさん、頑張ってください。

 それでは、本年度最後の朝礼は以上です。どうもありがとうございました。