滝井の人

岡田 哲

2020.11.09

こんにちは。数学科の岡田です。今年はコロナの影響でいろんなイベントが中止されました。私が毎年、欠かさず足を運ぶイベントもみんな中止となりました。
 私は、趣味で写真を撮っていますが、毎年撮影に行くところに万博記念公園、淀川河川敷、神戸市があります。何を撮影するのかというと、万博では7月に早朝観蓮会に行って蓮の花の写真を、淀川は8月になにわ淀川花火大会の花火を、そして神戸は12月に開催されるルミナリエの写真を撮影しに行っています。これらはもう20年以上継続していたのですが、花火大会の台風による中止以外は、無くなることはなく、この3つが全部ないというのは今年初めてです。とても残念で、一眼レフカメラもずっと眠っています。そこで今回は、趣味の写真を少し紹介します。
 もともと、何かにはまるととことんやってしまう性格の私は、今までにいろんな目標や趣味にはまりました。マンガ家や美術の先生を目指したこともありましたし、音楽にはまってギターやシンセサイザーや録音機器を集めて作曲に勤しんだこともありました。でも今までで一番長くずっと継続してやっていることが写真撮影で、もう24年ぐらいになります。きっかけは、カメラのナニワで安く売っていた一眼レフのカメラを衝動買いしたことでした。初めはいろいろな写真を撮って自分で見ていただけでしたが、ある日、淀川の花火を撮りにいかないか?と近所のカメラ屋さんで誘われ、そのフォトコンテストに応募したら、初めての応募で「準特選」(上から3番目の賞)に選ばれてしまいました。その写真は次年度のフォトコンテストの案内に使われました。
 そこから自分の写真が認められることに喜びを感じ、そこからフォトコンテストがあるイベントにできるだけ参加し、コンテストに応募しまくりました。花火大会は結局6年間で5回、すべて準特選か特別賞(上から2番目と同等の賞)をいただきました。

1997年8月 第9回平成淀川花火大会フォトコンテスト準特選「乱舞」
1997年8月 第9回平成淀川花火大会フォトコンテスト準特選「乱舞」
2000年8月 第12回平成淀川花火大会フォトコンテスト大会会長賞「THE HANA・BI」
2000年8月 第12回平成淀川花火大会フォトコンテスト大会会長賞「THE HANA・BI」

このころ私は多重露光という特殊な撮影テクニック(撮影後にパソコン等で合成するのではなく、1コマのフィルムに2度以上撮影する方法)が得意で、それを駆使した写真で神戸ルミナリエのフォトコンテストに2度入選し、新聞に名前が掲載されました。
 また、2000年12月には「私の好きな海の時空館」フォトコンテストで初めて一番上の賞の金賞をいただきました。この時は、新聞各紙に作品の写真と名前が掲載されました。雑誌のコンテストでも何度か1位をいただき、とても楽しい日々でした。

1997年12月 神戸ルミナリエ フォトコンテスト入選「月の神殿」
1997年12月 神戸ルミナリエ フォトコンテスト入選「月の神殿」
2000年12月 第1回私の好きな海の時空館 写真コンテスト金賞「満月とにらめっこ」
2000年12月 第1回私の好きな海の時空館 写真コンテスト金賞「満月とにらめっこ」
2009年7月 月刊カメラマン ジャンル別フォトコンテスト風景部門1位「月の散歩」
2009年7月 月刊カメラマン ジャンル別フォトコンテスト風景部門1位「月の散歩」

 でもこのころはまだ写真はフィルム撮影の時代でした。写真作品制作にはお金もかかるので、当時自分のような若い人(30代)で写真をやっている人はそんなに多くなかったかと思います。それから時代はデジタルに変わり、作品作りのコストが下がりました。若者でも費用を気にせずいくらでも撮影ができるようになり、コンテスト応募作品もかなり様変わりしてきました。私も2007年からデジタル一眼レフに切り替え、今も撮り続けています。最近のコンテスト応募作品には、デジタルならではの撮影後の加工技術を駆使した美しい作品、どうやって撮影したのかわからないすごい作品がたくさん出てきました。
 今ではフィルムの時代のように頻繁にコンテストに入賞することはありませんが、今でも年2、3回は写真雑誌に作品が掲載されています。(2020年10月現在でコンテスト入賞、雑誌掲載作品数80以上)写真を仕事にできるかも?と考えたこともありましたが、安定は見込めないし、きっと仕事になると楽しくはなくなるのだろう思い、趣味で続けることにしました。今思えば、一番後から始めた趣味が一番長く続いていることや、結婚する前の妻と仲良くなるきっかけの一つに自分の写真の趣味が関わっていますし、人生の中の出逢いは不思議だなと思うとともに、出会いはそのあとの人生にどのように影響してくるかわからないので、大切にしないといけないなあと思います。ここまでの写真はすべてフィルム撮影のものでしたが、最後に最近のデジタル撮影の写真を載せておきます。

2016年7月撮影 万博記念公園の蓮
2016年7月撮影 万博記念公園の蓮
2016年7月撮影 万博記念公園の蓮
2016年7月撮影 万博記念公園の蓮
2019年12月撮影 神戸ルミナリエ(多重合成)
2019年12月撮影 神戸ルミナリエ(多重合成)