滝井通信

新学期に咲く花々

2020.06.01

緊急事態宣言のもとで長らく自宅待機してきた生徒たちが、5月になって学年ごとに週に一度登校するようになりました。久々に見る生徒たちの笑顔は輝いていました。「学校に来ることができる」、これまで当たり前だと思っていたこと、それがとても大切なことだったんだとわかった・・・・。多くの生徒がこの長い休校期間中、自宅待機しながら学んだことだと思います。

例年ならば、桜の花が新しい学期の始まりを彩ってくれるのですが、ことしは初夏の花が新しい学期を祝福します。本館前のベンチ脇プランターの花々が登校する生徒を迎えます。動物に感染するウィルスの蔓延など、花々は気に掛けることなく季節の営みを続けています。

本館の事務室前にも、正門付近にも季節の花が咲いています。咲く花の向こうには、花を見る人を大切に想う「誰か」います。和歌のひとつに・・・花だにも 同じ心に咲くものを 植ゑたる人の心知らなむ」。花壇の周囲の雑草を、ひとつひとつていねいに抜いていく生徒の姿がありました。