滝井の人
普通科:看護進学コース

吉田 直子

2020.05.12

 みなさん、こんにちは。2年生(英語科)と看護進学コース担当の吉田です。

 

看護師体験
看護師体験

 休校が続いています。
 遠足や試合などのイベント、そして友人たちとの楽しい時間がなくなってしばらく経ちました。
 「楽しみが何もない」と沈みがちな人もかなり見受けられるようになりました。

 今は一見するとつまらないだけの生活ですが、ちょっと見方を変えてみましょう。

 世の中や人生には「お金を払って得られる経験」がある一方で、無料で、しかも「痛みや苦しみを伴う経験」があります。海外旅行や留学、バンジージャンプなどは、お金を払って手に入れる経験ですね。今回の休校は後者、「痛みや苦しみを伴う経験」です。
 「楽しみが何もない」ことは、痛み、苦しみにはあたりません。ここで言う痛み、苦しみとは、
・世界中で、お別れを言うこともできずに大切な人を亡くすことになった人たちのことです。
・伝えたいことがたくさんあっただろうに、直接伝えることがかなわずに亡くなっていった方々です。
・感染して命を落とすかも知れないと今不安な毎日を過ごしている方々です。
・長引く自粛生活で、先が見えず不安な思いをしている方々です。
・みなさんが今感じている将来への不安や焦りも含まれるでしょう(3年生は今が頑張り時ですよ)。
 それでも、みなさんは今、うちにいることで、新型コロナウィルスのために苦しむ人々を減らし、世界の力になっていることに、もう一度気付いてください。世界的イベントと言えばオリンピックですが、オリンピックは4年に1度。競うのは世界のトップアスリートたち。とてもエキサイティングなイベントだけれど、私たち自身は大観衆の一人に過ぎません。
 それに対して今回の出来事(イベント)は、世界中の全員が参加しているものです。男女、老若、文化や国などに関係なく感染・発症の危険にさらされています。だから、この「おうちにこもる」という、全人類がほぼ同時に参加するワールドワイド大作戦に、必要不可欠なメンバーとして自粛生活に参加しているみなさんは、自分で自分を褒めてください。できるだけ犠牲者を少なくするために、という思いやりの気持ちから休校生活を送っているみなさんを、私は誇りに思います。
 私たちは、今はじっとこの「ミッションポッシブル(できる任務)」に徹しましょう。

 私は赤十字社の活動の担当をしています。脆弱な(困っている)人々の力になりたい人やボランティア活動に興味のある人は、校内掲示や教室掲示でお知らせしますので、私に声をかけて下さい。
 

冬の献血呼びかけ活動
冬の献血呼びかけ活動