滝井の人

安田 絹枝

2020.04.30

滝井高校の皆さん、はじめまして、国語科の安田絹枝です。
さて、自分の高校生のころを思い起こせば、本当によく本を読みました。そんな読書のきっかけは、小学校3年生のとき、父親が与えてくれた『レ・ミゼラブル』を子供向けに翻案した本でした。
ジャン・ヴァルジャンがミリエル僧正との出会いによって、人間不信を解かれるくだり、コゼットの母、ファンティーヌの薄幸の生涯、パリの下水道をマリユスを背負って彷徨うジャン・ヴァルジャン、法こそは正義であるという信念が崩壊してしまったジャヴェル刑事の末路、様々な人間模様が小3の心をとらえ、何度も何度も読み返しました。
そんなわけで読書が好きになり、国語という教科が好きになって、それが国語の教員という職につながることになったように思います。そんな一筋の道が皆さんの日々にあるのなら、その道を歩むお手伝いができたら幸いです。ともに歩みましょう。