滝井の人

松下寛伸(校長)

2020.04.08

 校長の松下です。私の趣味はランニングです!
 そんな私ですが、ずっとランニングを趣味にしていたのではなく、本格的に走り出したのは実は今から1年半ほど前のことです。それまではランニングどころか、普段はほとんど運動することもない典型的な中年おじさんでした。世の中はランニングブームですので、街を走っている人をよく見かけますが、その当時の私は「この人たちは何が楽しくて走っているのだろう?」「よくそんなしんどいことするな」といつも思っていました。
 では、なぜそんな私が走り始めたのか。何がどうなって趣味はランニングです、などと言うまでになったのか。それは、あるきっかけがあったからです。

 今から約1年半前、私の51歳の誕生日に、前職時代のお取引先の社長から、「松下さんも走ってみませんか。ぜひ私と一緒にフルマラソンを走りましょうよ。」と言われたことがきっかけです。その社長は私とまったく同い年の51歳。アスリート並みにマラソンに取り組んでいる方で、フルマラソンどころか一度に100km以上走る鉄人レースみたいなものにも出ている人でした。普段の私であれば、「とてもそんなこと無理だ」と受け流したと思うのですが、「自分と同い年の人がフルマラソンを走っているのか」「なんで走ることをそんなに楽しそうに話すのかな」と、その言葉をズンと受けとめてしまったのです。年齢も50歳を過ぎて初めての誕生日での思わぬ衝動。「・・・やってみようかな。」そう思ったのです。それがきっかけで走り始めました。
 しかし、最初は3kmも走れば息が上がり、そのうちひざを故障、挙句の果てには体のバランスを崩したのか、激しいギックリ腰になってしまう始末。それでも、一旦やり始めると負けず嫌いでストイックに取り組んでしまう性格。コツコツ続けていると、走れる距離も徐々に伸び、スピードも上がってくるようになりました。ランニングは頑張れば頑張った分だけ結果が出るスポーツ。「50歳過ぎても俺ってまだやれるやん」と考え方もよりポジティブ・前向きになり、ますます張り切って走るようになりました。ランニングは健康に良いのはもちろん、代謝が上がるのか、走り始めたころと比べると体重も7kg減少、食事もおいしいし、夜もよく眠れ、いいことづくめ。また、よく “ランナーズハイ” などと言いますが、走っている時は頭の中が “無” になり、とてもスッキリ。ストレス解消にも最適です。

 昨年の3月以降はマラソン大会にも参加するようになり、“月イチハーフマラソン” と称してほぼ毎月ハーフマラソン大会に出場しています。大会に出るのが楽しいのは、老若男女、趣味を同じくする色々な人と一緒に走れることです。また見ず知らずの知らない人が、沿道から「頑張れー!」と声をかけてくれたり、ハイタッチで元気づけてくれたりします。この歳になって、知らない人から応援してもらえるなんて最高です。すごく嬉しいんですよ。
 そして、いよいよ昨年の11月には “横浜マラソン” で初めてのフルマラソンにチャレンジ。何とか4時間10分で無事完走することが出来ました。レースが終わったあと、ランニングを始めるきっかけを作ってくれた同い年の社長に連絡。「社長、1年半かかりましたが、フルマラソン完走できました!」と喜び勇んで報告したところ、「えっ、そうなんですか。半分冗談で言ったのに。」と社長。「それはないでしょうよ。社長、、」

横浜マラソン。初フルマラソン完走!
横浜マラソン。初フルマラソン完走!
MINATO CITY ハーフマラソン。この次の日に滝井に着任しました。
MINATO CITY ハーフマラソン。この次の日に滝井に着任しました。

その後も燃え尽きることなく、ボチボチ走っています。50歳を過ぎてからの新たなチャレンジでしたが、チャレンジするのに遅すぎるなんてことはありません。チャレンジしたことで、新しい世界が見え、新しい自分になれました。頑張って良かったなと思っています。今年2月の本校のマラソン大会もみなさんと一緒に走る気満々だったのですが、雨で中止になってしまい、とても残念でした。来年はリベンジしたいですね!

えっ、表彰台!? いえいえ疲れて座っているだけです。
えっ、表彰台!? いえいえ疲れて座っているだけです。