マラソンと登山

　中学３年生のみなさん、私立高校の受験校も決定し、受験勉強で必死の毎日を過ごされていることと思います。合格めざして頑張っているみなさんに、こんな２つの話を贈ります。

　マラソンランナーは、走るときにゴールのことは思い浮かべないと言います。それは、ゴールが42.195kmというあまりにも遠くにあるからです。だから、近くのものを目標にします。次はあの曲がり角まで走ろう。次はあの看板まで頑張ろう・・・このように小さな目標を一つひとつ乗り越えながらゴールをめざすのだそうです。受験勉強も同じです。入試の日に向けて、自分なりに小さな目標を決めて、けっしてあせらず、一つひとつ丁寧にクリアしながら、実力をつけていきましょう。
　それでもゴールが程遠くあきらめかけたときは、次の話も思い出してみてください。「ある登山家は、一歩一歩足を踏みしめ、目の前の頂上めざして登りました。しかし、いくら歩を進めても、眼前の山は悠然とそびえ、登山家には一向に頂上に近づいている気がしませんでした。もはや、この山を征服することはできないかもしれないと半ばあきらめかけたとき、登山家は、ふと後ろを振り返ってみました。そこには、自分が歩いてきた長い道のりがいかに凄いものであるかが分かる景色が、目の前に広がっていました。『こんなにも頑張ってきた自分なんだから、まだまだいけるぞ。』勇気をもらった登山家は、再び頂上めざして登り始めました。」
　みなさんも、マラソンランナーや登山家のように、小さな目標を積み重ねて、もうダメだなんて弱音を吐かずに頑張ってください。
　２月10日（月）は、滝井高校の入試日です。みなさんがこれまで勉強してきた成果を思う存分発揮され、「合格」という勲章を勝ち取られることを祈念しています。