Dear my love, Columns
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Osaka International
Takii high school
2019.12.02

あいさつ(挨拶)

 今朝も出勤すると、滝井高校の生徒たちは、元気にあいさつをしてくれます。いつものように元気いっぱい、笑顔いっぱいのあいさつです。よく学校の先生たちは、「あいさつを返しなさい。」と指導します。私もその一人でしたが、滝井生は、返すどころか先にあいさつをしてくれます。そんな時、「今日もいい日になりそうだ。」と、とても幸せな気持ちになります。
 あいさつは、漢字で「挨拶」と書きます。日常ではあまり書く機会の少ない漢字ですが、書けないけど、読める人も多いのではないでしょうか。「挨」は「押す」、「拶」は「迫る」という意味で、漢字だけの意味合いでは「押し迫る」ということになります。これは、元々、仏教の禅宗で使用されていた「一挨一拶(いちあいいっさつ)」という言葉から生まれたものです。禅宗では、お坊さんが、弟子たちの修業の深浅(深いか浅いかの程度)を知るために、「問答」によって弟子たちの修業の具合いを確認しました。この「問答」のことを「一挨一拶」と呼び、やがて相手の様子を伺うという意味になったようです。
 また、挨拶の由来は、相手を信用するところにもあるようです。私たちは、あいさつを交わす時に頭を下げます。相手に向かって頭を下げるということは、「あなたの前で頭を下げても、決して私に害を及ぼすことがないと信じています。」という意思表示を相手に示していることになります。アメリカやヨーロッパの人たちが握手を交わすのも、武器を持っていないことを確かめ合うことから始まったと言われています。
 自分から率先してあいさつができる人になりましょう。笑顔であいさつすることが、周りの人たちを幸せな気分にさせる一番簡単な方法ではないでしょうか。
 滝井高校では、「小笠原流礼法」という授業を通して、「あいさつの大切さ」を学び、「相手を思いやる心」を学んでいます。ぜひ、みなさんも滝井高校で「心の美しさ」を学んでみませんか。
 

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